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草柳の歌を読むと、短歌の自由さに触れ直したような気持ちになる。リズムの気持ちいい歌や、喩を通じてこころを詠う歌。他にも、妻や娘のことを素直に愛する歌などもある。(中略)一見まとまりがなくてばらばらなようにも見えるが、しかし何度も読んでいくと、どの歌も草柳らしい、自在な息づかいがあるように感じられてくるのである。(阿波野巧也「解説」より)
胡麻よひらけ胡麻よひらけといふ声の低き呪言(じゆごん)の今宵きこゆる
荘周が夢に胡蝶となりて飛ぶ眩ゆき春になりにけるかな
これやこの心の交感(コレスポンダンス)或る夜閃き或る夜仄かに
定価:800円(税別)
判型:文庫版ソフトカバー
頁数:190頁
ISBN:978-4-86534-225-3
発刊日:2018年6月9日
発行:現代短歌社
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