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奈賀美和子歌集『時のほとり』
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山霧はしづかに視野を閉ざしたりいづれともなく手を繫ぎたり
上田三四二に見出され、川島喜代詩に師事し、
尾崎左永子と行動を共にした著者の第七歌集。
堺南部の里地里山に、亡き夫を傍らに語る言葉は、
写生の骨格をもちながら、静謐な一行詩となった。
ひたすらに水がみづ追ふ流れ見ゆ瀬音のふいに高まるところ
三百の実をおろしたる柿一樹冬日に平ぶごとく立ちをり
遠近【をちこち】に夕べしきりに聞こえくる鴉を生きる鴉らのこゑ
ものの影ゆるまぬ今宵の月あかり影先立てて散るひと葉見ゆ
土深く拳【こぶし】つくりてゐしごとき大和芋とどく二つ三つほど
総ルビを振るがごとくに散る桜わが抒情詩の翳を照らして
ひとすぢの狼煙【のろし】あげたき思ひのすこの丘原のひとつ隆起に
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