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ユーモアは本人がいたって真面目だからこそ面白いのだろう。いわゆるウケを狙って詠まれた歌とは違う。
そのため、一歩進むとユーモアは批評性を帯びていく。(松村正直 跋より)
無花果栽培のかたわら詠み溜めた歌がみずみずしい香を放つ第一歌集。
十月の畑に生れたる歌ひとつとどめし紙は土の匂ひす
オリーブは気弱な木なり夫と伐る相談するうち枯れてしまへり
満開の白木蓮の枝くぐり役場の人が詫びにくるなり
定価:2750円(税込)
判型:四六判ハードカバー
頁数:208頁
ISBN:ISBN978-4-86534-379-3
発行日:2021年12月10日
発行:現代短歌社
発売:三本木書院
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