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長く苦しい葛藤の時が過ぎ、
心静かに茶の湯をたのしむ今がある。
徳を積めば、必ず助けてくれる人がいる——
遠く故郷に掛けられた一扁の額に、
人生を導かれるかのように。
目の子算できないほどにさくらの葉散れば梅雨明け沖縄の地は
早朝の茶会に遅れ来るという一人のために炭を継ぎ足す
客人と幾度行きしや首里城の優待券の二枚が残る
「おいしくないから食べて」と言いし義母のように辺野古に言うか普天間基地を
わが一生大河ドラマを演じたと思えばよろし誰も恨むな
定価:2750円(税込)
判型:四六判ハードカバー
頁数:218頁
ISBN:978-4-86534-425-7
発行日:2023年6月24日
発行:現代短歌社
発売:三本木書院
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