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秋のひかり
¥2,970
沼沢修君は、正真正銘の「みちのくびと」である。 「みちのく」への思いは優しく深い。しかも、歌の内容は多彩で美しい。啄木にとって「ふるさとの山」は岩手山だったが、沼沢君にとってそれは月山と鳥海山であると言ってよい。 岡本 勝 芭蕉越えし猿羽根(さばね)峠のやまざくら残雪ほそる谿に散りゆく 羽根ひろげ秋のひかりに落つるときおのずから光(て)る科(しな)の木の実は 雪道に濡れつつわれを待ちし母想えば母がふる里なりき 定価:2970円(税込) 判型:四六判ハードカバー 頁数:214頁 ISBN:978-4-86534-430-1 発行日:2023年9月7日 発行:現代短歌社 発売:三本木書院
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現代短歌 2023年11月号
¥1,100
現代短歌 2023年11月/99号 定価:1,100円(税込) 2023年9月16日発売 B5判/148頁 年間講読料:6,000円(送料・税込) ご注文はメールまたはお電話でも承ります。 info@gendaitankasha.com 075-256-8872 隔月刊(奇数月) ------ 内容 ------ ☆巻頭作品50首 「否定形と提携」 吉田恭大 ☆特集 第4回BR賞 発表 ・受賞のことば ・受賞作 髙良真実 「悲惨な景【K】 伊舎堂の罠」 ・選考座談会 内山晶太 江戸雪 加藤英彦 染野太朗 ・佳作11篇【全文掲載】 ・BR賞に寄せる 「この批評がわたしを変えた」 髙柳克弘 宇都宮敦 鈴木加成太 ☆作品連載24首 ・「本と風景̶花」 佐藤弓生 ・「夏の龍」 永田淳 ・「歯車」 平岡直子 ・「友だちと旅立ち」 石川美南 ・「夏夜」 川島結佳子 ☆書評 ・真中朋久『cineres』/佐伯裕子 ・吉川宏志『雪の偶然』/林浩平 ・我妻俊樹『カメラは光ることをやめて触った』/乾遥香 ・佐々木剛輔『〈新版〉棄民』/正岡豊 ・長澤一作『春の残照』/門脇篤史 ☆連載 ・幻象録 最終回 川野芽生 ・小説 うみやそらとも[13]小池昌代 ・呪神礼讃 [16]添田馨 ☆短歌歳時記 神無月から霜月のうた 古谷円 ☆歌壇時評 土井礼一郎 ☆前号作品評 駒田晶子 ☆リレーエッセイ 「月で読む本」加藤直美 ☆第一歌集ノオト 西之原一貴 ☆読者歌壇 東直子選
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現代短歌新聞 2023年9月号
¥300
現代短歌新聞2023年9月/138号 2023年9月5日発売 タブロイド判/16頁 1部:300円(税込)/年間講読料:3,600円(送料・税込) 主な記事 ・1面 [インタビュー] 人類の長い午後を絶望しながら詠み続ける。/堀田季何 [現代の作家] うたたねの夢/小谷博泰 渡良瀬遊水地/佐藤孝子 ・2面 [コラム] 追悼 清水亞彦 真剣な遊び/恩田英明 [9月のうたのヒント]松木秀 ・3面 [作品時評]山本夏子 [コロナ日乗]17 伊藤和好 ・4-5面 [読者歌壇]大辻隆弘/花山多佳子 選 ・6面 [読売文学賞の歌集]23 岡井隆『馴鹿時代今か来向かふ』/佐々木亜子 [現代俳句採集]1 われわれは吟行をする/佐藤文香 [新刊案内] ・7-9面 [書評] 坂井修一歌集『塗中騒騒』/前田康子 三井ゆき歌集『水平線』/松村正直 浅野美紀歌集『春いろのマフィン』/山内頌子 長谷川麟歌集『延長戦』/内山晶太 水原紫苑歌集『天國泥棒』/江田浩司 佐々木剛輔歌集『〈新版〉棄民』/鈴木竹志 中村ヨリ子歌集『徳不孤』/高山邦男 堀田季何著『俳句ミーツ短歌』/山田航 長澤一作歌集『春の残照』/内藤明 水野昌雄歌集『冬の星座』/本木巧 桜井仁編『北見志保子全歌集』/門脇篤史 梶原さい子著『落合直文の百首』/三枝昻之 ・10面 [推敲アドバイス]36 情景が明確に分かるように描く・季節を入れる 他/吉川宏志 [短歌の筋トレ]30 「物」について1/小島ゆかり ・11面 [短歌文法道場]26 「もがも」と「もがな」/小塩卓哉 [短歌レッスン]78 外塚喬 [短歌の小道具一〇〇選]69 銃/藤島秀憲 ・12-13面 [作品特集]栃木県の歌人 [現代短歌社新刊紹介] ・14-15面 [結社動静] [歌壇ニュース] [作品募集] ・16面 [全国歌壇ニュース] [催し案内] [四コマ]エア歌人さん【43】他
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佐藤佐太郎短歌賞 現代短歌社賞 BR賞授賞式・懇親会
¥10,000
日時:2023年12月17日(日) 17:00-18:00(授賞式)18:00-20:00(懇親会) 場所:エースホテル京都「ベルビュー」 定員:120名 参加費:10,000円 備考:授賞式のみのご参加は原則としてできません。 申込方法:①氏名②郵便番号・住所③電話番号④ご所属(結社等)を明記し、メール、FAX、官製はがきのいずれかで「現代短歌社 授賞式係」宛にお申込み下さい。参加費は現代短歌社オンラインショップにてチケットをご購入いただくか、郵便局の払込取扱票(郵便振替口座 : 0 0930-9-333200 三本木書院 「12/17参加費」と通信欄に記入)でお支払いをお願い致します。事前のご入金を確認できない場合、当日の受付はできかねますので、何卒ご了承下さい。
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金沢青雨歌集『またね』
¥2,200
「詠み手は、心が動くふとした瞬間のきらめきを逃すまいという抑えがたい衝動に駆られ、歌を詠みます」 本歌集の「あとがき」にそうあった。驚いた。私は必ずしもこうは思わない。けれども金沢さんはそのように断言している。そしてこの断言に私は胸を打たれる。 染野太朗「跋 きらめきについて」 淡雪は紫苑に染まる夕暮れにやわらかく舞いレンガを包む 地より湧く水を手桶になみなみと満たせど漏れつ逢わずにいれば すこしだけひとりになって考えるそしたらあすからまたがんばれる 定価:2,200円(税込) 判型:四六判変形 頁数:110頁 ISBN:978-4-86534-427-1 初版:2023年8月10日 発行:現代短歌社 発売:三本木書院
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現代短歌新聞 2023年8月号
¥300
現代短歌新聞2023年8月/137号 2023年8月5日発売 タブロイド判/16頁 1部:300円(税込)/年間講読料:3,600円(送料・税込) 主な記事 ・1面 [インタビュー] 二種類の読者がつねにせめぎ合っている。/工藤貴響 [現代の作家] 猿の惑星/植村隆雄 水葬のカナリア/早坂類 ・2面 [コラム] 筑紫歌壇賞と福岡/桜川冴子 [8月のうたのヒント]松本東亜 ・3面 [作品時評]山本夏子 [コロナ日乗]16 山下翔 ・4面 [短歌文法道場]25 「やうなり」と「ごとし」/小塩卓哉 [短歌レッスン]77 外塚喬 [短歌の小道具一〇〇選]68 茄子/藤島秀憲 ・5面 [読売文学賞の歌集]22 栗木京子『夏のうしろ』/佐々木亜子 [辞世のうた]28 在原滋春/島内景二 [残暑お見舞い名刺交換広告] [近詠一首] [新刊案内] ・6-7面 [書評] 秋山佐和子歌集『西方の樹』/佐田公子 佐波洋子歌集『種子のまつぶさ』/和嶋勝利 玉城洋子歌集『櫛笥―母―』/名嘉真恵美子 坂本喜杏歌集『以和為貴』/河田育子 真中朋久歌集『cineres』/生沼義朗 森川多佳子歌集『そこへゆくまで』/富田睦子 川口慈子歌集『Heel』/栗木京子 藤岡武雄歌集『天空の夢』/雁部貞夫 ・8-9面 [読者歌壇]大辻隆弘/花山多佳子 選 [現代短歌社新刊紹介] ・10-12面 [作品特集]福岡県の歌人 ・13面 [推敲アドバイス]35 倒置にしてみる・時間を入れる 他/吉川宏志 [短歌の筋トレ]29 さらに、やるときはやる/小島ゆかり ・14-15面 [歌壇ニュース] [結社動静] ・16面 [全国歌壇ニュース] [作品募集] [四コマ]エア歌人さん【42】他
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長谷川麟歌集『延長戦』
¥2,200
第10回現代短歌社賞の長谷川麟が描く、 僕らの僕らによる僕らのための延長戦の記録。 いい映画だったね、とだけ言うことに決めてからエンドロールが長い 空振ったけれどもこれは悪くないスイング 春は一気に迫る アルティメット大好き級の恋だからグラップラー刃牙全巻売った 定価:2200円(税込) 判型:四六判変形 頁数:228頁 ISBN:978-4-86534-426-4 発行日:2023年7月23日 発行:現代短歌社 発売:三本木書院
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中村ヨリ子歌集『徳不孤(とくはこならず)』
¥2,750
長く苦しい葛藤の時が過ぎ、 心静かに茶の湯をたのしむ今がある。 徳を積めば、必ず助けてくれる人がいる—— 遠く故郷に掛けられた一扁の額に、 人生を導かれるかのように。 目の子算できないほどにさくらの葉散れば梅雨明け沖縄の地は 早朝の茶会に遅れ来るという一人のために炭を継ぎ足す 客人と幾度行きしや首里城の優待券の二枚が残る 「おいしくないから食べて」と言いし義母のように辺野古に言うか普天間基地を わが一生大河ドラマを演じたと思えばよろし誰も恨むな 定価:2750円(税込) 判型:四六判ハードカバー 頁数:218頁 ISBN:978-4-86534-425-7 発行日:2023年6月24日 発行:現代短歌社 発売:三本木書院
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佐々木剛輔歌集『〈新版〉棄民』
¥880
著者が生涯をかけて詠い続ける満州の記憶。 歌集『棄民』に『満蒙開拓国策愚か』より100余首を収録、再編集して文庫化。 解説=橋本喜典 文庫版解説=染野太朗 白地図の「満州」に赤き色を塗るぬり絵あそびは遊びにあらず 定価:880円(税込) 判型:文庫判 頁数:150頁 ISBN:978-4-86534-408-0 発行日:2023年6月30日 発行:現代短歌社
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長澤一作歌集『春の残照』
¥2,970
17歳で佐藤佐太郎に師事し、写実の刷新に努めた長澤一作の遺歌集を没後10年を記念して刊行。61歳から87歳までの2000首余りを収録。 あぢさゐの花暗みゆくかなたにて梅雨の曇ににじむ夕映 池水の濁り揺らぐと思ふとき用あるごとく亀浮びくる 浅宵の小公園によどみゐる栗の花の香よぎりて帰る 定価:2970円(税込) 判型:四六判ソフトカバー 頁数:422頁 ISBN:978-4-86534-423-3 発行日:2023年6月24日 発行:現代短歌社 発売:三本木書院
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現代短歌 2023年9月号
¥1,100
現代短歌 2023年9月/98号 定価:1,100円(税込) 2023年7月16日発売 B5判/144頁 年間講読料:6,000円(送料・税込) ご注文はメールまたはお電話でも承ります。 info@gendaitankasha.com 075-256-8872 隔月刊(奇数月) ------ 内容 ------ ☆巻頭作品125首 「世界とおなじ壊れもの」 坂井修一 ☆特集 寺山修司没後40年 ・寺山修司は動かない/寺井龍哉 ・最後の読者 ―塚本邦雄は寺山修司をどう読んだか/瀬口真司 ・二人のシンクロニシティ ―寺山修司と尾崎左永子/嵯峨牧子 ・時空を超えて/なみの亜子 ・孤独は誰のものか/鈴木晴香 ・寺山修司100首/今野寿美 選 ・寺山修司50句/佐藤文香 選 ・対談「寺山修司は寺山修司をいかに創作したか」今野寿美/佐藤文香 ・町は巨大な劇場である ―三沢・寺山修司記念館への旅/天草季紅 ☆作品連載24首 ・「小鳥の魂」 山田富士郎 ・「世」 横山未来子 ・「お引越し」 北辻一展 ・「おしろいばなのまぼろし」 遠藤由季 ☆書評 ・佐々木漕『天飛む』/池田康 ・川上まなみ『日々に木々ときどき風が吹いてきて』/竹中優子 ・永田紅『いま二センチ』/三枝浩樹 ・永田淳『光の鱗』/石松佳 ・水原紫苑『快樂』/乾遥香 ☆連載 ・幻象録 [21] 川野芽生 ・小説 うみやそらとも[12] 小池昌代 ・呪神礼讃 [15] 添田馨 ☆短歌歳時記 葉月から長月のうた 桜井京子 ☆前号作品評 狩峰隆希 ☆歌壇時評 土井礼一郎 ☆リレーエッセイ 「月で読む本」 山木礼子 ☆第一歌集ノオト 西之原一貴 ☆読者歌壇 東直子選
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現代短歌新聞 2023年7月号
¥300
現代短歌新聞2023年7月/136号 2023年7月5日発売 タブロイド判/16頁 1部:300円(税込)/年間講読料:3,600円(送料・税込) 主な記事 ・1面 [インタビュー] 若さと起動力を武器に地方の活性化に寄与したいですね。/黒岩剛仁 [現代の作家] アリランの唄/宮脇瑞穂 流れ雲/疋田和男 ・2面 [コラム] 斎藤茂吉没後70年 実相観入説と美術文/佐藤通雅 [7月のうたのヒント] 清水正人 ・3面 [作品時評]山本夏子 [コロナ日乗]15 吉田直久 ・4面 [読売文学賞の歌集]21 永田和宏『饗庭』/佐々木亜子 [辞世のうた]27 冷泉為守/島内景二 [新刊案内] ・5-6面 [書評] 山中もとひ歌集『生きてこの世の木下にあそぶ』/今井恵子 田嶋光代歌集『遊子』/恒成美代子 川﨑あんな歌集『triste』/島田幸典 梅津純子歌集『白き川』/本田一弘 三枝昻之著『ことばの木もれ日』/大西久美子 萩岡良博歌集『漆伝説』/勺禰子 大塚寅彦歌集『ハビタブルゾーン』/鈴木竹志 石原秀樹歌集『幻燈會』/結城千賀子 [現代短歌社新刊紹介] ・7面 [暑中お見舞い名刺交換広告] [近詠一首] ・8-9面 [読者歌壇]大辻隆弘/花山多佳子 選 ・10面 [短歌文法道場]24 「されば」の区別/小塩卓哉 [短歌レッスン]76 外塚喬 [短歌の小道具一〇〇選]67 コーヒー/藤島秀憲 ・11面 [推敲アドバイス]34 常識的ではいけないのか 他/吉川宏志 [短歌の筋トレ]28 やるときはやる/小島ゆかり ・12-13面 [作品特集]長野県の歌人 ・14面 [作品募集] ・15面 [歌壇ニュース] [結社動静] [催し案内] ・16面 [全国歌壇ニュース] [四コマ]エア歌人さん【41】他
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梅津純子歌集『白き川』
¥2,750
秩序を失った世界を厳しいまなざしで見つめる、「山麓」所属の著者の第二歌集。 年だから女だから一人だからイザベラ・バードの辞書に無かりき 万策の未だ尽きぬに果てし知事悼みてわれも雨の七万人 除雪機の青と黄色が陽を返すウクライナの子らに春はいつ来る 定価:2,750円(税込) 判型:四六判ハードカバー 頁数:268頁 ISBN:978-4-86534-421-9 初版:2023年4月28日 発行:現代短歌社 発売:三本木書院
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現代短歌新聞 2023年6月号
¥300
現代短歌新聞2023年6月/135号 2023年6月5日発売 タブロイド判/16頁 1部:300円(税込)/年間講読料:3,600円(送料・税込) 主な記事 ・1面 [インタビュー] 新仮名と旧仮名を使い分ける実験を続けます。/鈴木加成太 [現代の作家] 運転経歴証明書/池本一郎 日本海から諏訪湖畔へ/光本恵子 ・2面 [コラム] 第2回BR賞を受賞して 日常の喜び/小野田光 [6月のうたのヒント]運天政徳 ・3面 [作品時評]山本夏子 [コロナ日乗]14 坂井修一 ・4面 [読売文学賞の歌集]20 前登志夫『青童子』/佐々木亜子 [辞世のうた]26 日野俊基/島内景二 [新刊案内] ・5-7面 [書評] 吉川宏志歌集『雪の偶然』/桑原正紀 本屋敏郎歌集『神話街道』/大口玲子 佐々木漕歌集『天飛む』/土井礼一郎 吉田隼人歌集『霊体の蝶』/飯田彩乃 藤島秀憲著『山崎方代の百首』/大下一真 日高堯子著『小さい葛籠―歌・ことば・風景』/萩岡良博 武藤雅治著『異形の良寛―渇きと訪れ』/大森悦子 仲程昌徳著『ひめゆりたちの「哀傷歌」』/伊波瞳 永田淳歌集『光の鱗』/佐伯裕子 永田紅歌集『いま二センチ』/北山あさひ 茅野眞澄歌集『赤い月』/森本平 鈴木英子監修『中高生のための短歌のつくりかた』/中川佐和子 [現代短歌社新刊紹介] ・8-9面 [読者歌壇]大辻隆弘/花山多佳子 選 ・10面 [短歌文法道場]23 「で」の識別/小塩卓哉 [短歌レッスン]75 外塚喬 [短歌の小道具一〇〇選]66 ラーメン/藤島秀憲 ・11面 [推敲アドバイス]33 物や動作を入れてみる・象徴的に歌う 他/吉川宏志 [短歌の筋トレ]27 とどこおる言葉3/小島ゆかり ・12-13面 鳥取県の歌人 ・14面 [結社動静] ・15面 [歌壇ニュース] [作品募集] ・16面 [全国歌壇ニュース] [催し案内] [四コマ]エア歌人さん【40】他
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現代短歌 2023年7月号
¥1,100
現代短歌 2023年7月/97号 定価:1,100円(税込) 2023年5月16日発売 B5判/150頁 年間講読料:6,000円(送料・税込) ご注文はメールまたはお電話でも承ります。 info@gendaitankasha.com 075-256-8872 隔月刊(奇数月) ------ 内容 ------ ☆巻頭作品100首 「標本木」大松達知 ☆特集 抒情の現在 ・抒情の生成覚え書き/内藤明 ・三好達治と抒情のゆくえ/林浩平 ・土屋文明の戦後の歌 『山下水』巻頭五首ほか/遠山景一 ・空間・韻律・抒情 ̶構造が生む抒情/髙橋みずほ ・わたしはわたしのやり方で ̶抒情と世界とスルメイカ/北山あさひ ・モダニズムを再起動する/髙良真実 ・『空間における殺人の再現』刊行記念トークセッション わたしは誰のために短歌を書き、歌集を出すのか? 永井亘/瀬戸夏子 ・抒情のシステム 永井亘『空間における殺人の再現』について/土岐友浩 ☆第10回現代短歌社賞受賞第一作25首 「そういう眼」長谷川麟 ☆作品連載24首 「本と風景―坂」佐藤弓生 「春、折々」永田淳 「金色」平岡直子 「冷蔵庫抄」石川美南 「友達は4月からイギリスに住む、他」川島結佳子 ☆書評 ・角田純『草の穂』大辻隆弘 ・小塩卓哉『たてがみ』久我田鶴子 ・『枡野浩一全短歌集』乾遥香 ・鈴木加成太『うすがみの銀河』小島なお ・廣野翔一『weathercocks』藪内亮輔 ・平出奔『了解』飯田彩乃 ・春日いづみ『シネマ交響曲』前田康子 ☆連載 ・幻象録 [20] 川野芽生 ・小説 うみやそらとも[11] 小池昌代 ・呪神礼讃 [14] 添田馨 ☆短歌歳時記 水無月から文月のうた 鶴岡美代子 ☆前号作品評 狩峰隆希 ☆歌壇時評 土井礼一郎 ☆リレーエッセイ 「月で読む本」標珠実 ☆第一歌集ノオト 西之原一貴 ☆読者歌壇 東直子 選
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田宮智美歌集『にず』
¥2,200
私は田宮さんにお会いしたことはない。でも、遠くで戦っているあなたを、ずっと知っていたような気がする。 北山あさひ(「栞」より) 電柱の根元にタンポポ咲いていて 生命保険審査に落ちる こんなにも美味しいわたしの唐揚げをわたし一人が食べている夜 しあわせな歌が詠みたい誰からも全然ほめられなくていいから 定価:2000円(税別) 判型:四六判ソフトカバー 頁数:176ページ ISBN: 978-4-86534-330-4 発行日:2020年7月15日 発行:現代短歌社 発売:三本木書院(gift10叢書第29篇)
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山中律雄歌集『淡黄』
¥3,300
若き日に、川島喜代詩の添削を受け、「没すべき細部」などの骨法を学んだ著者。 佐藤佐太郎から川島喜代詩へと続くうたの流れに、おのれを濯ぎながら、到り着いた境地がここにある。 病を得て生死と向き合った圧巻の連作を収める第五歌集。 海上に雲去りゆきてはつ夏の風吹く街は空軽くなる 墨染めの僧衣まとひて乗るバスのわれの傍へに人は座らず 追熟を待てと言はれしマンゴーをその日に食ひてほぼ無駄にする 死者生者けぢめなくして暁の夢に睦みて言葉をかはす 満開とおもひて桜あふぎしが二日経てけふかがやきを増す 定価:3300円(税込) 判型:四六判ハードカバー 頁数:198頁 ISBN:978-4-86534-401-1 発行日:2022年9月17日 発行:現代短歌社 発売:三本木書院
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現代短歌新聞 2023年5月号
¥300
現代短歌新聞2023年5月/134号 2023年5月5日発売 タブロイド判/16頁 1部:300円(税込)/年間講読料:3,600円(送料・税込) 主な記事 ・1面 [インタビュー] 短歌の一首は、ボクサーのくりだすストレートだ。/福島泰樹 [現代の作家] 野すみれ/田岡弘子 予弔/菊澤研一 ・2面 [コラム] 没後40年 寺山修司という〈質問〉/真中朋久 [5月のうたのヒント]米川千嘉子 ・3面 [作品時評]山本夏子 [コロナ日乗]13 久我田鶴子 ・4-7面 千葉県の歌人 ・8-9面 [書評] 島崎榮一歌集『白露』/生沼義朗 小俣はる江歌集『サインポール』/伝田幸子 小谷博泰歌集『三千世界を行く船』/楠誓英 川上まなみ歌集『日々に木々ときどき風が吹いてきて』/松村正直 神田あき子歌集『春蟬鳴けり』/古谷智子 橋本俶子歌集『交野原』/中津昌子 松本典子歌集『せかいの影絵』/後藤由紀恵 光本恵子著『白蓮―激動に生きて短歌を残す―』/斎藤佐知子 ・10-11面 [読者歌壇]大辻隆弘/花山多佳子 選 ・12面 [読売文学賞の歌集]19 伊藤一彦『海号の歌』/佐々木亜子 [辞世のうた]25 藤原宗行/島内景二 [新刊案内] ・13面 [短歌文法道場]22 「しし」か「せし」か/小塩卓哉 [短歌レッスン]74 外塚喬 [短歌の小道具一〇〇選]65 話/藤島秀憲 ・14面 [推敲アドバイス]32 さりげない言葉に置き換える・悲しいときは数多く作る 他/吉川宏志 [短歌の筋トレ]26 とどこおる言葉2/小島ゆかり ・15面 [歌壇ニュース] ・16面 [全国歌壇ニュース] [作品募集] [四コマ]エア歌人さん【39】他
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田村穂隆歌集『湖とファルセット』
¥2,200
肉体に封じこめられた魂。湖のむこう岸のように遠く、かすかにひびくその声【ファルセット】が今日も聴こえる—。第8回現代短歌社賞次席の著者の、清冽なデビュー作。 栞=内山晶太・川野芽生・阿木津英 そうか、僕は怒りたかったのだ、ずっと。樹を切り倒すように話した 定価:2,200円(税込) 判型:四六判ソフトカバー 頁数:176頁 ISBN:978-4-86534-362-5 発行日:2022年3月1日 発行:現代短歌社 発売:三本木書院(gift10叢書第42篇)
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吉川宏志歌集『雪の偶然』
¥2,970
修辞は、想像力は、ここまで磨きぬかれた。 世界の惨を、歌い尽くすために。 言葉は、ついに、無力だった、と証すために。 言葉より狂いはじめし世にありて紅葉は何の内臓ならむ 慰安所の扉に続く列がある 水溜まりを避けて途切れたる列 幼な子が見しものは絵に残されて踊るごとし銃に撃たれたる人 銃床に使われるというクルミの木 枝をくぐりて雪は降り来る 匙もつ手 鱈をさばく手 ウラジーミル・プーチンと書き紙を折りし手 定価:2970円(税込) 判型:四六判ハードカバー 頁数:240頁 ISBN:978-4-86534-422-6 発行日:2023年3月25日 発行:現代短歌社
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佐々木漕歌集『天飛む』
¥2,750
佐々木さんの歌たちに、僕は面従腹背のポエジーを見る。 この徒労あふれる不条理の世を、微苦笑の詩で討ち、 ひとりの魂の揺らぎが刻印されるのを見る。 黒瀬珂瀾 第7回現代短歌社賞佳作の著者の第一歌集。 スタバこそ悲しきものを夕べまた峠を越えて尋ねゆきたり ちゅうしんが私のなかでかたむける五月雨色の椅子に耐え来し 妻ふいに仕事やめたらというときに天飛む軽き心となれり 定価:2,750円(税込) 判型:四六判ハードカバー 頁数:214頁 ISBN:978-4-86534-419-6 発行日:2023年4月12日 発行:現代短歌社 発売:三本木書院
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現代短歌新聞 2023年4月号
¥300
現代短歌新聞2023年4月/133号 2023年4月5日発売 タブロイド判/16頁 1部:300円(税込)/年間講読料:3,600円(送料・税込) 主な記事 ・1面 [インタビュー] 大森静佳さんの『カミーユ』を開くとスイッチが入る。/田村穂隆 [現代の作家] 蟬氷/上妻朱美 早春の賦/菊永國弘 ・2面 [コラム] ウクライナ戦争1年 ウクライナ語を学ぶ日は来るだろうか/田中槐 [4月のうたのヒント]森山良太 ・3面 [作品時評]山本夏子 [コロナ日乗]12 東郷良子 ・4面 [読売文学賞の歌集]18 馬場あき子『阿古父』/佐々木亜子 [辞世のうた]24 本居宣長/島内景二 [新刊案内] ・5-7面 [書評] 来嶋靖生歌集『水』/内藤明 高阪謙次歌集『春耕』/柴田典昭 篠原節子歌集『コラールの風』/前田康子 和田守玖子歌集『空の家族』/安藤直彦 永井亘歌集『空間における殺人の再現』/山田航 廣野翔一歌集『weathercocks』/魚村晋太郎 鈴木加成太歌集『うすがみの銀河』/松村正直 平出奔歌集『了解』/大井学 現代歌人協会編『続 コロナ禍歌集 2021年〜2022年』/藤原龍一郎 春日いづみ著『シネマ交響曲』/尾崎まゆみ 水原紫苑箸『巴里うたものがたり』/鈴木晴香 高野ムツオ・西澤美仁・花部英雄編『教科書に出てくる歌人・俳人事典』/喜多昭夫 ・8面 [短歌文法道場]21 「じ」と「まじ」/小塩卓哉 [短歌レッスン]73 外塚喬 [短歌の小道具一〇〇選]64 空席/藤島秀憲 ・9面 [推敲アドバイス]31 主観を抑制する 他/吉川宏志 [短歌の筋トレ]25 とどこおる言葉1/小島ゆかり ・10-11面 [作品特集]鹿児島県の歌人 ・12-13面 [読者歌壇]大辻隆弘/花山多佳子 選 ・14面 [壇論風発] [現代短歌社 新刊紹介] ・15面 [歌壇ニュース] [結社動静] ・16面 [全国歌壇ニュース] [作品募集] [催し案内] [四コマ]エア歌人さん【38】他
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川上まなみ歌集『日々に木々ときどき風が吹いてきて』
¥2,200
うたは風を奏でる、 あなたが世界を諦めてしまわないように。 第9回現代短歌社賞次席の著者の第一歌集。 可燃ごみまとめて捨てにゆくときの朝のこんなにきれいな鼓動 教卓の前に座ってあこがれの人を光に例えている子 泣けばいいのに泣かないからよ 妹はパン生地をこねながら笑った 「ARBEIT MACHT FREI」の看板をぬけるとき耳に薄氷を張る 出勤の車の中で泣くような春になっても春は好きだな 定価:2200円(税込) 判型:四六判変型ソフトカバー 頁数:172頁 発行日:2023年3月19日 ISBN:978-4-86534-420-2 発行:現代短歌社 発売:三本木書院
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現代短歌 2023年5月号
¥1,100
現代短歌 2023年5月/96号 定価:1,100円(税込) 2023年3月16日発売 B5判/144頁 年間講読料:6,000円(送料・税込) ご注文はメールまたはお電話でも承ります。 info@gendaitankasha.com 075-256-8872 隔月刊(奇数月) ------ 内容 ------ ☆巻頭作品50首 「森でピアノを弾くのは」 王紅花 追悼 来嶋靖生/篠弘 ・悼歌30首 「風」 大下一真 ・時代との向き合い方―来嶋靖生と篠弘の遺産 三枝昻之 ・来嶋靖生の歌―継承と矜持 今井恵子 ・来嶋靖生 100首 今井恵子選 ・歌人篠弘の美意識 加藤孝男 ・篠弘 100首 加藤孝男選 ☆特集 十首でわかる短歌史 藤井貞和/阿木津英/一ノ関忠人/川野里子/栗木京子/高野公彦/寺井龍哉/道券はな/内藤明/林和清/正岡豊 ☆作品連載24首 ・「UFO」 山田富士郎 ・「旅」 横山未来子 ・「その後を想う」 北辻一展 ・「ガラスの卵子」 遠藤由季 ☆書評 ・髙橋みずほ歌集『野にある』 梶原さい子 ・春日いづみ歌集『地球見』 染野太朗 ・伊藤一彦歌集『言霊の風』 田村元 ・打矢京子歌集『冬芽』 松村正直 ・永井亘歌集『空間における殺人の再現』 乾遥香 ☆連載 ・小説「うみやそらとも」 第10回 小池昌代 ・幻象録 第19回 川野芽生 ・呪神礼讃 第13回 添田馨 ☆短歌歳時記 卯月から皐月のうた 三友さよ子 ☆前号作品評 狩峰隆希 ☆歌壇時評 土井礼一郎 ☆リレーエッセイ 「月で読む本」 上川涼子 ☆第一歌集ノオト 西之原一貴 ☆読者歌壇 東直子選