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川本千栄著『キマイラ文語』
¥1,650
明治の和歌革新運動によって短歌は文語/口語のキマイラとなった。その100年後、SNSの普及が短歌の口語化に第二のパラダイムシフトをもたらした。言葉は変化し続け、今日の口語は、明日には古びた文語となる宿命にある。著者は本書を通じて、こう提言するーー。 もうやめませんか? 「文語/口語」の線引き 本書の内容 Ⅰ キマイラ文語 キマイラ文語/ぬえとキマイラ/現代短歌の文語のルーツ/和歌と狂歌が並立した近世/香川景 樹が「旧派」となるまで Ⅱ 近代文語の賞味期限 増殖する擬古語/ら抜き言葉と創作文語/短歌の歴史は口語化の歴史/『広辞苑』第三版とやさしい日本語/SNSと第二の言文一致/短歌口語化の伏流水~古語を使う人々/時はながれ「た」/繋がないままの歌 Ⅲ ニューウェーブ世代の検証 ニューウェーブ終焉時を振り返る/俵万智の教師詠/加藤治郎のオノマトペ/荻原裕幸の語彙/水原紫苑の「われ」/穂村弘の評論/座談会(2001.10.)/ニューウェーブをあるべき場所に 定価:1650円(税込) 判型:新書判ソフトカバー 頁数:214頁 ISBN:978-4-86534-391-5 発行日:2022年9月5日 発行:現代短歌社 発売:三本木書院
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現代短歌新聞 2022年10月号
¥300
現代短歌新聞2022年10月/127号 2022年10月5日発売 タブロイド判/16頁 1部:300円(税込)/年間講読料:3,600円(送料・税込) 主な記事 ・1面 [インタビュー] 近代の呪縛をいかにして解くか。/阿木津英 [現代の作家] ウクライナの空/十鳥敏夫 ひと夏の/佐藤直子 ・2面 [コラム] 丁寧に読むということ/北辻一展 [10月のうたのヒント]三友さよ子 ・3面 [作品時評]山本夏子 [コロナ日乗]6 魚村晋太郎 ・4面 [読売文学賞の歌集]12 玉城徹『樛木』/佐々木亜子 [辞世のうた]18 藤原道信/島内景二 [新刊案内] ・5-6面 [書評] 今井恵子歌集『運ぶ眼、運ばれる眼』/土井礼一郎 佐田公子歌集『天楽』/さいとうなおこ 砂田暁子歌集『遠霞』/遠藤由季 大西淳子歌集『火の記憶』/内山晶太 室井忠雄歌集『麦笛』/秋葉静枝 鹿内伸也歌集『雪を呼ぶ花』/嵯峨牧子 大森静佳歌集『ヘクタール』/山下翔 山田航歌集『寂しさでしか殺せない最強のうさぎ』/瀬戸夏子 ・7面 [推敲アドバイス]25 何を詠んでいるか分かるようにする・型に嵌まった言い方をやめる 他/吉川宏志 [短歌の筋トレ]19 独創の力/小島ゆかり ・8-9面 [読者歌壇]大辻隆弘/花山多佳子 選 ・10-12面 [作品特集]石川県の歌人 ・13面 [短歌文法道場]15 「なむ」の識別/小塩卓哉 [短歌レッスン]67 外塚喬 [短歌の小道具一〇〇選]58 耳/藤島秀憲 ・14-15面 [歌壇ニュース] [壇論風発] ・16面 [全国歌壇ニュース] [作品募集] [四コマ]エア歌人さん【32】他
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現代短歌 2022年11月号
¥1,100
現代短歌 2022年11月/93号 定価:1,100円(税込) 2022年9月16日発売 B5判/150頁 年間講読料:6,000円(送料・税込) ご注文はメールまたはお電話でも承ります。 info@gendaitankasha.com 075-256-8872 隔月刊(奇数月) ------ 内容 ------ ☆巻頭作品55 首 「ガラスの器」 山中律雄 ☆特集 第3回BR賞 発表 ・受賞のことば ・受賞作 乾遥香「日本の虫/女の日本」 ・選考座談会 内山晶太 江戸雪 加藤英彦 染野太朗 ・佳作7篇 ・BR賞に寄せる 「この批評がわたしを変えた」 和合亮一 佐藤文香 石松佳 池田康 江田浩司 高山れおな ☆作品連載24首 ・「本と風景―風」 佐藤弓生 ・「権土池まで」 永田淳 ・「王冠」 平岡直子 ・「ニシキアナゴの消失」 石川美南 ・「娑婆の横断歩道」 川島結佳子 ☆書評 ・渡辺松男『牧野植物園』/大森静佳 ・奥村晃作『象の眼』/外塚喬 ・雁部貞夫『夜祭りのあと』/小野田光 ・池田裕美子『時間グラス』/香川ヒサ ・大田美和『大田美和詩集 二〇〇四―二〇二一』/北爪満喜 ・平岡直子川柳句集『Ladies and』/正岡豊 ☆連載 ・小説 うみやそらとも[7] 小池昌代 ・呪神礼讃[10] 添田馨 ・幻象録[16] 川野芽生 ☆短歌歳時記 神無月から霜月のうた 依光ゆかり ☆歌壇時評 楠誓英 ☆前号作品評 狩峰隆希 ☆リレーエッセイ 「月で読む本」吉田直久 ☆第一歌集って何?/第一歌集ノオト 魚村晋太郎 ☆読者歌壇 荻原裕幸選
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現代短歌新聞 2022年9月号
¥300
現代短歌新聞2022年9月/126号 2022年9月5日発売 タブロイド判/16頁 1部:300円(税込)/年間講読料:3,600円(送料・税込) 主な記事 ・1面 [インタビュー] 赤彦や茂吉のように「言葉つき」のいい造語を用いよ。/鮫島満 [現代の作家] 心底に刻む/古玉從子 歳を重ねて/菅原義哉 ・2面 [コラム] 追悼・安藤昭司 七つ釦の哀愁/久々湊盈子 [9月のうたのヒント]中西健治 ・3面 [作品時評]本田一弘 [コロナ日乗]5 春日いづみ ・4面 [読売文学賞の歌集]11 坪野哲久『碧巌』/佐々木亜子 [辞世のうた]17 今川義元/島内景二 [新刊案内] ・5-7面 [書評] 岡井隆歌集『阿婆世(あばな)』栗木京子 佐藤通雅歌集『岸辺』島田幸典 奥村晃作歌集『象の眼』恩田英明 江田浩司著『前衛短歌論新攷 ―言葉のリアリティーを求めて』井辻朱美 渡辺松男歌集『牧野植物園』大井学 服部崇歌集『新しい生活様式』川本千栄 谷川電話歌集『深呼吸広場』山田航 林宏匡歌集『ニムオロのうた』柳澤美晴 雁部貞夫歌集『夜祭りのあと』さいかち真 島崎榮一歌集『雪』下村すみよ 黒川紀久子歌集『木槿一輪』今井千草 佐藤光江歌集『彩なす光』小林芳枝 ・8-9面 [読者歌壇]三枝浩樹/中川佐和子 選 ・10-11面 [作品特集]山形県の歌人 ・12面 [推敲アドバイス]24 どの言葉が省略できるか熟考する 他/吉川宏志 [短歌の筋トレ]18 むささび諸説2/小島ゆかり ・13面 [短歌文法道場]14 「同じ」の連体形/小塩卓哉 [短歌レッスン]66 外塚喬 [短歌の小道具一〇〇選]57 目・眼/藤島秀憲 ・14-15面 [歌壇ニュース] [新風堂々] [催し案内] [作品募集] ・16面 [全国歌壇ニュース] [四コマ]エア歌人さん【31】他
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上野久雄歌集『炎涼の星/夕鮎』
¥1,320
近藤芳美の指導を受け、「未来」創刊に参加、「無頼めいたかげりと途方もないやさしさ」(岡井隆)に充ちた魅力的な作品を数多く残した上野久雄。「みぎわ」誌創刊40周年を記念して第一歌集『炎涼の星』、第二歌集『夕鮎』を一冊に収め、文庫として復刊。 序=河野小百合 解説=吉川宏志 階段を拭く吾の手を跨ぎゆくわが顧客銀行員御一行様 珈琲よもっと脹めさびしかる店主の注ぐ熱き湯浴びて 『炎涼の星』 隣室の深夜の音は手のひらに果物をのせて洗えるならん シクラメン選りいる妻をデパートに見て年の瀬の街にまぎるる 『夕鮎』 定価:1320円(税込) 判型:文庫判 頁数:274頁 ISBN:978-4-86534-404-2 発行日:2022年7月25日 発行:現代短歌社 発売:三本木書院
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畑中秀一歌集『靴紐の蝶』
¥2,750
第9回現代短歌社賞佳作の著者の第一歌集。 「脳裏に浮かび上がってくるのは、生身の作者の姿というよりは、ビジネスマンの一つの典型というべき某氏である。著者は題材を取捨し、一個人としての自分ではなく、自分を通してビジネスマンの典型的な人物像を浮かび上がらせようとしている。」安田純生 朝とらえ夜とき放つ靴紐の二匹の黒き蝶を飼う日々 半玉のキャベツを買いぬこの街の誰かと今宵分け合いたくて 我もまたその一人にて地下鉄の二分遅れに腕時計見る 肉じゃがの名前に入れてもらえない玉ねぎが好き 私のようで 母逝きしのちの五月もアマゾンの母の日ギフトの案内は来ぬ 定価:2750円(税込) 判型:四六判ソフトカバー 頁数:160頁 ISBN:978-4-86534-403-5 発行日:2022年8月30日 発行:現代短歌社 発売:三本木書院
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近現代短歌語誌[鮫島満/著]
¥5,500
斎藤茂吉の創作の秘密の一つは、造語を含むクセの強い語彙にあった!近現代短歌に現われた、辞書にも載っていないクセの強い言葉1018語を豊富な用例とともに解説した労作。 短歌作家が一つの工夫として行っていた造語が私の見方では昭和半ばごろからあまり見られなくなっている。(略)現代短歌はいま表現面、内容面において岐路にさしかかっているようにも思われる。本書は、短くくだいて言えば、近代短歌から現代短歌への流れの中で用いられていた言(コト)のあれこれということになる。(「まえがき」より) 定価:5500円(税込) 判型:A5判ソフトカバー 頁数:496頁 ISBN:978-4-86534-381-6 発行日:2021年11月18日 発行:現代短歌社 発売:三本木書院
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現代短歌新聞 2022年8月号
¥300
現代短歌新聞2022年8月/125号 2022年8月5日発売 タブロイド判/16頁 1部:300円(税込)/年間講読料:3,600円(送料・税込) 主な記事 •1面 [インタビュー] 定型詩という家具付きの部屋を借りている。/平岡直子 [現代の作家] 宙空に月/内藤明 柏槙/五十嵐順子 •2面 [コラム] 悲しみを継ぐ/山本光珠 [8月のうたのヒント]梓志乃 •3面 [作品時評]本田一弘 [コロナ日乗]4 雁部貞夫 •4面 [読売文学賞の歌集]10 初井しづ枝『冬至梅』/佐々木亜子 [辞世のうた]16 徳川家康/島内景二 [新刊案内] [現代短歌社新刊紹介] •5~6面 [書評] 有沢螢歌集『縦になる』染野太朗 飛髙敬歌集『如月の空』金子貞雄 鈴木竹志歌集『聴雨』古谷智子 今井恵子著『ふくらむ言葉』上條雅通 福島泰樹著『自伝風 私の短歌のつくり方』松村正直 横山未来子著『のんびり読んで、すんなり身につく いちばんやさしい短歌』大辻隆弘 東直子著『一緒に生きる 親子の風景』前田康子 久我田鶴子著『短歌の〈今〉を読む 二〇二一年、コロナの日々に』柳宣宏 •7面 [推敲アドバイス]23 「幽玄」とは何か 他/吉川宏志 [短歌の筋トレ]17 むささび諸説1/小島ゆかり •8~9面 [読者歌壇]三枝浩樹/中川佐和子 選 •10~12面 [作品特集]山梨県の歌人 •13面 [短歌文法道場]13 カリ活用の用法/小塩卓哉 [短歌レッスン]65 外塚喬 [短歌の小道具一〇〇選]56 アイスクリーム/藤島秀憲 •14面 [近詠一首] [作品募集] •15面 [歌壇ニュース] [結社動静] [新風堂々] •16面 [全国歌壇ニュース] [催し案内] [四コマ]エア歌人さん【30】他
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吉田直久歌集『縄文の歌人』
¥2,970
華々しく変貌して止むことのない現代短歌の行く末を、「国民文学」の新リーダー吉田直久が、縄文回帰の知の眼光でしっかりと見据えて詠った待望の第一歌集である。 御供平佶 人そして音も行き交ふ渋谷駅立ち尽くす吾もスクランブルの中 春の小川とかつて呼びたる足元の奈落を走る川よ応へよ 隣室の鈍き笑ひのしばしありてドア閉まる音哀しみを持つ 土偶かなし文字持たぬ世の縄文の歌人の心ふとも思へば 微睡みに夏の記憶の浮かび来て時間の海に船を出す夜 定価:2970円(税込) 判型:四六判ハードカバー 頁数:178頁 ISBN:ISBN978-4-86534-395-3 発行日:2022年7月27日 発行:現代短歌社 発売:三本木書院
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今井恵子歌集『運ぶ眼、運ばれる眼』
¥2,970
SOLD OUT
つきるまで歩くほかなしビルの間を蟻の眼【まなこ】をたずさえ歩く 眼は視ることに飽きている。視なければ歌えないことに辟易している。そんな眼に、今井恵子は揺さぶりをかける。あるときは、眼の佇む場所を、時間の大きな流れのなかで相対化する。あるときは、都電に、自転車に、ひかり号に、船に、熱気球に、モノレールに、眼は空間を運ばれてゆく。眼は自由になりえたか。歌は何を超えようとしたのか。 「眼の移動」について考えた作品を一冊にすることとした。目の移動は、つまり散歩をしながらの嘱目である。(略)地を歩く自分と、交通手段に身を委ねている自分では、風景や人や音や匂いに対面する心の動きが違う気がする。作歌によって、何かの納得が得られるかもしれないと思ったのである。突き詰めれば、自分とは何かということなのだろうが、突き詰めるのは苦手である。 (「あとがき」より) 定価:2970円(税込) 判型:四六判ソフトカバー 頁数:228頁 ISBN:ISBN978-4-86534-389-2 発行日:2022年7月22日 発行:現代短歌社 発売:三本木書院
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林宏匡歌集『ニムオロのうた』
¥880
生後間もなく樺太に渡り、終戦を樺太庁真岡町で迎えた著者。長じて父と同じ医の道を歩み、34歳からの5年間、根室で僻地医療に従事する。この時期を含む10年間の清冽な抒情を第一歌集文庫にて復刊。 「この歌集が刊行されてから既に四十五年。けれども、今もなお世界に争いは絶えない。ニムオロは根室に、真岡はホルムスクに、キエフはキーウへと名前が変った。そうした観点に立って考えれば、ここに詠まれている様々なできごとは私たちの今に直接つながっている。作者個人の人生を超えた時代のうねりや国と国との争いが、この歌集にも確実に影を落としているのである。」 松村正直(文庫版解説より) 釣り上げし氷下魚も凍る海風に背を向けつつ釣り続けをり 助教授の職を辞退しはや三年僻地に貧しき医療つづくる 激浪を呑みつ吐きつ泳ぎたる漁夫の屍【しかばね】浮腫【むく】み剝げたる 龍胆の花咲く丘ゆ見はるかす青き国後還らざる島 ソビエト戦車の軀幹にチェコ人民鍵十字をば書きて罵る ISBN:978-4-86534-396-0 文庫判222頁 定価 880円(税込)
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江田浩司著『前衛短歌論新攷 言葉のリアリティーを求めて』
¥3,960
写生と反写生という二項対立の図式は、空疎な主導権争いを生んできた。そう考える著者はこの相克に終止符を打つべく、塚本邦雄、岡井隆、山中智恵子、浜田到、玉城徹らの作品に具現化した言葉のリアリティーを、周到に読み解いてゆく。真のリアリズムを求めて疾走する、スリリングな1000枚。 「私は葛原妙子の歌の世界を純粋に楽しむことができますが、山中智恵子の歌ではそれができません。山中の歌が内包する虚無が、歌を楽しむことへの脱臼を図るのです。(略)どちらかの歌を一つ選べと言われた場合には、私は迷うことなく山中の歌を選びます。それは、山中の歌が私にとっての「前衛短歌」であり、葛原の歌はそうではないということです。」(本書より) 本書の内容 はじめに 過剰さについて 第一章 岡井隆論 Ⅰ 原発と前衛 Ⅱ 岡井隆はなぜ詩を書くのか Ⅲ 「詩とは何か」に答えて Ⅳ 〈持続する書きもの〉をめぐって ――『注解するもの、翻訳するもの』を読む Ⅴ 共同詩の現場 ――創作に更新をもたらす他者 Ⅵ 詩人の首を飾る歌人 ――歌集『土地よ、痛みを負え』再読 Ⅶ 中断と注解 Ⅷ 『神の仕事場』から『静かな生活』へ ――「未来」創刊60周年記念大会の報告といくつかの感想 Ⅸ 詩作と思索 ――『詩歌の岸辺で』書評 Ⅹ 文学としての短歌の危機を生きる ――歌集『銀色の馬の鬣』書評 Ⅺ 虚無からの使者 ――歌集『鉄の蜜蜂』書評 Ⅻ 蒼白の馬との遭遇――哀悼 岡井隆 第二章 山中智恵子論 Ⅰ 「鬼のよはひ」を共に生きた歌人 ――前川佐美雄と山中智恵子 Ⅱ 破調と両性具有 ――未刊歌集『青扇』を中心に Ⅲ 短歌の全体性回復への希求 ――ミルチャ・エリアーデの影響、その他 Ⅳ 言語を覆す詩人 ――黒岩康「山中智恵子研究」、その他 Ⅴ 「伊勢の闇」とは何か ――富士谷御杖の言霊倒語説 Ⅵ 連作の構造 ――「雨師すなはち帝王にささぐる誄歌」の改作について Ⅶ 「新しいリアリズム」の追求 ――初期から中期に向けての一字空白を含むテクストの考察 Ⅷ 「前定型」への回路 ――中期から最晩年に向けての一字空白を含むテクストの考察 Ⅸ 批評軸としてのクリステヴァ、迢空 Ⅹ あかときやみの歌はあめなるひばりかげ ――『山中智恵子全歌集 下巻』書評 Ⅺ 存在本質の表出 ――晩年の秀歌 Ⅻ 山中智恵子句集『玉すだれ』を読む 13 山中智恵子について語ろう インタビュー(聞き手=「北冬」編集部) 第三章 浜田到論 Ⅰ 言葉の内なる遭遇 Ⅱ 浜田到についてのノート Ⅲ 「死」と「少女」――浜田到のリルケ享受の一側面 Ⅳ 浜田到のリルケ享受についての補記 第四章 塚本邦雄論 Ⅰ 短歌の言葉――塚本邦雄のテクストを中心に Ⅱ 塚本邦雄の一字空白を含む初期テクストについてのメモ Ⅲ 塚本邦雄と北村太郎 Ⅳ 新たな読みの提出 ――塚本邦雄七回忌記念「神變忌シンポジウム」報告記 Ⅴ 構造化からの詩的脱臼は可能か ――リアリティーの本質の隠蔽について 第五章 玉城徹論 Ⅰ 詩的原体験としての松尾芭蕉 ――「連句」と「調べ」の問題を中心に Ⅱ ニヒリズムからの脱却 ――第一歌集『馬の首』の評価をめぐって Ⅲ フィクショナルな劇性 ――第三歌集『樛木』巻頭歌について Ⅳ 歌集を解体する方法 ――自選歌集『汝窯』に関する一、二の感想 Ⅴ やまとうたの心 ――第四歌集『徒行』の構成を中心に Ⅵ どこまでも詩の人 ――印象に残る歌 Ⅶ 白秋と茂吉 ――玉城徹の眼力の恐ろしさ 第六章 言葉のリアリティーの探求 Ⅰ 現代詩としての未来の短歌に向けて Ⅱ 短歌のポエジーとは何か Ⅲ 塚本邦雄・大岡信の方法論争によせて Ⅳ 塚本邦雄『綠色硏究』を中心に Ⅴ 山中智恵子と浜田到 Ⅵ 山中智恵子とヴァレリー、富士谷御杖 おわりに 葛原妙子と山中智恵子 ――存在論的な歌の差異について
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現代短歌 2022年9月号
¥1,100
現代短歌 2022年9月/92号 定価:1,100円(税込) 2022年7月16日発売 B5判/150頁 年間講読料:6,000円(送料・税込) ご注文はメールまたはお電話でも承ります。 info@gendaitankasha.com 075-256-8872 隔月刊(奇数月) ------ 内容 ------ ☆巻頭作品50 首 「Weathering」 藪内亮輔 ☆特集 ウクライナに寄せる あるいは、戦争と言業 ・STOP THE WAR! #2022年 長田典子 ・戦争の貌は言葉から眼を反らすか 藤井貞和 ・ウクライナ戦争をどうとらえるか 神山睦美 ・声明とメッセージ 日本ペンクラブ 日本文藝家協会 日本推理作家協会 日本ロシア文学会 現代歌人協会理事有志 ・新作12首+コメント ーノ関忠人/内山晶太/梅内美華子/大口玲子/大田美和/ 大辻隆弘/大松達知/大森静佳/沖ななも/小黒世茂/ 春日いづみ/加藤治郎/加藤英彦/喜多昭夫/久我田鶴子/ 久々湊盈子/工藤貴響/栗木京子/黒木三千代/黒瀬珂瀾/ 三枝浩樹/西藤定/佐伯裕子/坂井修一/佐原キオ/ 島田修三/高木佳子/高島裕/高野公彦/田中槐/ 谷岡亜紀/千葉聡/富田睦子/内藤明/中川佐和子/ 馬場あき子/濱松哲朗/林和清/東直子/福島泰樹/ 藤島秀憲/藤原龍一郎/三上春海/山田航/吉川宏志/ 渡辺幸一 ☆作品連載24首 ・「ノスタルジア」山田富士郎 ・「クレヨン」横山未来子 ・「島と読影と」北辻ー展 ・「ヒューマン・ライツ」北山あさひ ・「果実」小原奈実 ☆書評 ・米川千嘉子『雪岱が描いた夜』藤野早苗 ・田村穂隆『湖とファルセット』笹川諒 ・竹中優子『輪をつくる』小野田光 ・江田浩司『メランコリック・エンブリオ』堀田季何 ・川島喜代詩『波動』土井礼一郎 ☆連載 ・呪神礼讃[9] 添田馨 ・小説 うみやそらとも[6] 小池昌代 ☆短歌歳時記 葉月から長月のうた 大下一真 ☆前号作品評 飯田彩乃 ☆歌壇時評 楠誓英 ☆リレーエッセイ 「月で読む本」川上まなみ ☆投稿作品20首 津波古勝子/森ひなこ/綿貫昭三/飛鳥游美 ☆読者歌壇 荻原裕幸選
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現代短歌新聞 2022年7月号
¥300
代短歌新聞2022年7月/124号 2022年7月5日発売 タブロイド判/16頁 1部:300円(税込)/年間講読料:3,600円(送料・税込) 主な記事 •1面 [インタビュー] 一つの問いに立ち止まると、次の問いが呼んでいる。/三枝昻之 [現代の作家] 似鳥コレクション/阿知良光治 野芹沸き咲く/飛鳥游美 •2面 [コラム] 渡辺順三没後50年 陳腐なき「平和と進歩」/小石雅夫 [7月のうたのヒント]鮫島満 •3面 [作品時評]本田一弘 [コロナ日乗]3 林和清 •4面 [読売文学賞の歌集]9 土屋文明『靑南集』『續靑南集』/佐々木亜子 [辞世のうた]15 豊臣秀吉/島内景二 [暑中お見舞名刺広告] •5~6面 [書評] 秋山律子歌集『河を渡って木立の中へ』前田康子 阪森郁代歌集『ノートルダム』遠藤由季 浦部晶夫歌集『楽に寄す』河野美砂子 江田浩司歌集『メランコリック・エンブリオ 憂鬱なる胎児』魚村晋太郎 斉藤光悦歌集『時のパースペクティブ』本木巧 持田鋼一郎歌集『愛河波浪哀歌』田村元 平井軍治歌集『本州北端』山谷英雄 東睦夫歌集『生駒嶺の麓』上田明 •7面 [推敲アドバイス]22 具体的に書くとは 他/吉川宏志 [短歌の筋トレ]16 古古の村/小島ゆかり •8~9面 [読者歌壇]三枝浩樹/中川佐和子 選 •10~13面 [作品特集]兵庫県の歌人 [新刊案内] [作品募集] •14面 [短歌文法道場]12 完了の助動詞「り」/小塩卓哉 [短歌レッスン]64 外塚喬 [短歌の小道具一〇〇選]55 傘/藤島秀憲 •15面 [歌壇ニュース] [新風堂々] •16面 [全国歌壇ニュース] [催し案内] [四コマ]エア歌人さん【29】他
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現代短歌新聞 2022年6月号
¥300
現代短歌新聞2022年6月/123号 2022年6月5日発売 タブロイド判/16頁 1部:300円(税込)/年間講読料:3,600円(送料・税込) 主な記事 •1面 [インタビュー] 花一輪に、自他一元の生を見て、写す。/大下一真 [現代の作家] 爆弾と唐揚げ/遠藤由季 一眼となって/大松達知 •2面 [コラム] 草よ繁るな―沖縄の今昔を想う/三枝昻之 [6月のうたのヒント]屋良健一郎 •3面 [作品時評]本田一弘 [コロナ日乗]2 藤原龍一郎 •4面 [読売文学賞の歌集]8 柴生田稔『入野』/佐々木亜子 [辞世のうた]14 細川ガラシャ/島内景二 [新刊案内] •5~7面 [書評] 米川千嘉子歌集『雪岱が描いた夜』/花山周子 木下のりみ歌集『真鍮色のロミオ』/近藤かすみ 池田裕美子歌集『時間グラス』/落合けい子 東直子著『短歌の時間』/生沼義朗 加藤孝男歌集『青き時雨のなかを』/谷岡亜紀 楠井孝一歌集『アーベントロート』/森山晴美 川島喜代詩歌集『波動』/門脇篤史 佐藤祐禎歌集『再び還らず』/伊藤正幸 永田和宏著『あの胸が岬のように遠かった 河野裕子との青春』/瀬戸夏子 福島泰樹著『上野坂下あさくさ草紙』/田中綾 荒川晃著『私説 春日井建―終わりなき反逆』/古谷智子 石井松夫著『前登志夫の歌世界に遊ぶ』/萩岡良博 •8~9面 [読者歌壇]三枝浩樹/中川佐和子 選 •10面 [推敲アドバイス]21 特異な発想をどう読者に伝えるか 他/吉川宏志 [短歌の筋トレ]15 雨だれ/小島ゆかり •11面 [短歌文法道場]11 過去の助動詞「し」/小塩卓哉 [短歌レッスン]63 外塚喬 [短歌の小道具一〇〇選]54 丼/藤島秀憲 •12~13面 [作品特集]和歌山県の歌人 •14面 [作品募集] •15面 [歌壇ニュース] [新風堂々] •16面 [全国歌壇ニュース] [催し案内] [四コマ]エア歌人さん【28】他
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現代短歌 2022年7月号
¥1,100
現代短歌 2022年7月/91号 定価:1,100円(税込) 2022年5月16日発売 B5判/150頁 年間講読料:6,000円(送料・税込) ご注文はメールまたはお電話でも承ります。 info@gendaitankasha.com 075-256-8872 隔月刊(奇数月) ------ 内容 ------ ☆巻頭作品50首 「杼【ひ】の鳥」 川野里子 ☆特集 沖縄復帰50年 ・「祖国」をめぐって 仲程昌徳 ・家系列車を跳びおりた孤独な詩人の魂 松原敏夫 ・怒りと抒情 平敷武蕉 ・沖縄の短歌半世紀をふりかえる 名嘉真恵美子 ・復帰50年沖縄のうた50首選 屋部公子 伊波瞳 屋良健一郎 ・県外の歌人が詠んだ沖縄のうた50首選 吉川宏志 ・沖縄短歌50年史 歌集・歌書・歌誌年表 平山良明/運天政徳 編 ・歌人論 「平山良明」 藤原龍一郎 「比嘉美智子」 永吉京子 「屋部公子」 渡英子 「新城貞夫」 當間實光 「喜屋武盛市」 古堅喜代子 「名嘉真恵美子」 米川千嘉子 「松村由利子」 梶原さい子 「佐藤モニカ」 大松達知 「光森裕樹」 大口玲子 「伊舎堂仁」 寺井龍哉 ☆第9回現代短歌社賞 受賞第一作 「岬」 打矢京子 「天才歌人ナガイ・ワタル」 永井亘 ☆作品連載24首 ・「本と風景ー声」 佐藤弓生 ・「花に譬えられ」 永田淳 ・「手紙」 石川美南 ・「回線」 平岡直子 ・「■」 川島結佳子 ☆書評 ・『馬場あき子全歌集』 瀬戸夏子 ・上妻朱美『姶良』 佐伯裕子 ・奥田亡羊『花』 小野田 光 ・山下翔『meal』 狩峰隆希 ・水原紫苑編『女性とジェンダーと短歌』 帷子つらね ☆連載 ・小説 うみやそらとも―実朝断章[5] 小池昌代 ・呪神礼讃[8] 添田馨 ・幻象録[15] 川野芽生 ☆短歌歳時記 水無月から文月のうた 大山敏夫 ☆歌壇時評 楠誓英 ☆前号作品評 飯田彩乃 ☆リレーエッセイ「月で読む本」 道券はな ☆第一歌集ノオト 魚村晋太郎 ☆読者歌壇 荻原裕幸選
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江田浩司歌集『メランコリック・エンブリオ 憂鬱なる胎児』
¥1,320
ローザ・ルクセンブルク熱き血のロンド 吊されし黎明にまぎれゆかん 擦過するツェラン青空に血はしずまり悲劇は宴する水の足音に 悔しさの距離に海見ぬ雲雀の死ヴェーユは完膚なきまでヴェーユ こういう作品こそ、江田浩司が前衛短歌の末裔であることを明かしているのだが、 そういう意味でいえば、岡井隆や塚本邦雄や春日井健が切り開いたのは、うたがエロスをうたうだけでなく、タナトスをもうたうというありかたなのである。現代短歌が、 そのことをどこかで忘却しているとするならば、江田浩司の存在は、これまでよりも大きな意味をもってくるのではないだろうか。 神山睦美 作者はこの歌集一巻で、既成に対して、自らの文体や短歌世界を一気に提示しようとしている。まず、その一点突破の姿勢に清々しさを覚えた。第一歌集はこうでなければならない。 谷岡亜紀 歌人江田浩司は圧倒的なドグマを方法として知性の自慰を表現としてみごとに成就させてみせてくれた。 藤原龍一郎 わたしは江田君が、 信ずる所に従つて、 行きつくところまで行くがいいと思ふ。 ただ、わたしもまた、 せい一ぱい目を凝らして、 江田君の歌の行方を見てゐるのだといふことを忘れないでほしい。江田君の本質は、意味偏重の世界(メッセージ派の詩)からはなれて、 蕪村流のロマネスクに遊ぶところにあるのではないか、 とかたく信じてゐるのである。 岡井隆 ISBN978-4-86534-393-9 文庫判242頁 定価 1320円(税込)
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現代短歌新聞 2022年5月号
¥300
現代短歌新聞2022年5月/122号 2022年5月5日発売 タブロイド判/16頁 1部:300円(税込)/年間講読料:3,600円(送料・税込) 主な記事 •1面 [インタビュー] 短歌は趣味だからこそ、表現の深化がある。/永井亘 [現代の作家] 種は身じろぐ/山本和可子 甃【いし】を踏む/伊勢方信 •2面 [コラム] 追悼・西勝洋一 北海道に生きた歌人/桑原憂太郎 [5月のうたのヒント]深井雅子 •3面 [作品時評]本田一弘 [リレーエッセイ コロナ日乗]1 栗木京子 ※新連載 •4面 [読売文学賞の歌集]7 宮柊二『多く夜の歌』/佐々木亜子 [辞世のうた]13 藤原惟幹/島内景二 [新刊案内] •5~7面 [書評] 佐藤東子歌集『白風』/兵頭なぎさ 依光ゆかり歌集『天空林道』/富田睦子 久山倫代歌集『舟を呼ぶ』/大森悦子 江頭洋子歌集『さくら変奏曲』/尾崎まゆみ 紀野恵歌集『遣唐使ものがたり』/林和清 吉濱みち子歌集『愉英雨』/河野小百合 野中智子歌集『長き鎖のすゑの尾』/中津昌子 永田愛歌集『LICHT』/江戸雪 伊舎堂仁歌集『感電しかけた話』/染野太朗 嶋稟太郎歌集『羽と風鈴』/梅内美華子 田村穂隆歌集『湖とファルセット』/佐藤弓生 toron*歌集『イマジナシオン』/小島なお •8~9面 [読者歌壇]三枝浩樹/中川佐和子 選 •10面 [推敲アドバイス]20 重要な語を逃さない 他/吉川宏志 [短歌の筋トレ]14 意味を超える/小島ゆかり •11面 [短歌文法道場]10 比喩における虚偽/小塩卓哉 [短歌レッスン]62 外塚喬 [短歌の小道具一〇〇選]53 かげ/藤島秀憲 •12~14面 [作品特集]大分県の歌人 •15面 [歌壇ニュース] [結社動静] [新風堂々] ※新コーナー •16面 [全国歌壇ニュース] [作品募集] [四コマ]エア歌人さん【27】他
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川島喜代詩歌集『波動』
¥880
随分と前から僕は、川島喜代詩の歌を鍾愛してきた。 今回、第七歌集『沈黙』までの歌集を通読して、第一歌集『波動』には、川島の詩情の基盤が充分に詠われていると実感した。 歌壇的には川島は「佐藤佐太郎の高弟」のイメージが強く、それがそのまま、川島は厳格な写実主義者、というレッテルに繋がったふしもある。 だが、この『波動』は、写実主義の一言には括れない柔軟な詩情に満ちている。 黒瀬珂瀾(文庫版解説より) 川島喜代詩没後15年を記念し、第一歌集文庫に入集! 冬の日の鋪道が遠くきはまりて陸橋となる隆起見えをり 人混みをわれの来しとき街川は潮退きしまま泥が暮れゆく かぎりなき波動のなかに波がしら折ふしにして立てるさびしさ 地下室となるべき位置の鉄骨が雨ふるなかに組まれつつあり 妻のゐる窓をまじへしアパートの灯の群落に向ひてあゆむ ISBN978-4-86534-394-6 文庫判170頁 定価 880円(税込)
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現代短歌新聞 2022年4月号
¥300
現代短歌新聞2022年4月/121号 2022年4月5日発売 タブロイド判/16頁 1部:300円(税込)/年間講読料:3,600円(送料・税込) 主な記事 •1面 [インタビュー] 記憶や感覚をピンで留めて標本にするように、作品に仕立てる。/笹川諒 [現代の作家] 折鶴/大窪和子 黒ネクタイ/牧雄彦 •2面 [コラム] 真鍋正男氏を悼む 冷徹な写実を慈愛で包んだ歌人/福田淑子 [視点] 歌壇の裾野から/永井正子 •3面 [作品時評]本田一弘 [4月のうたのヒント]間鍋三和子 •4面 [読売文学賞の歌集]6 『吉野秀雄歌集』/佐々木亜子 [辞世のうた]12 菟原処女/島内景二 [新刊案内] •5~6面 [書評] 岡崎洋次郎歌集『駆りてゆかまし』/林田恒浩 岡部史歌集『海の琥珀』/田村元 清水麻利子歌集『夕映えのキャンパス』/鶴岡美代子 山下翔歌集『meal』/黒瀬珂瀾 前川佐重郎著『短歌断想』/木村雅子 細川光洋著『吉井勇の旅鞄』/野地安伯 間瀬敬著『茂吉を新しく読む』/雁部貞夫 逢坂みずき著『まぶしい海 ―故郷と、わたしと、東日本大震災―』/駒田晶子 •7面 [推敲アドバイス]19 事案を簡潔に・二首に分ける 他/吉川宏志 [短歌の筋トレ]13 狐の声/小島ゆかり •8~9面 [読者歌壇]三枝浩樹/中川佐和子 選 •10~12面 [作品特集]奈良県の歌人 •13面 [短歌文法道場]9 一字空けの要点/小塩卓哉 [短歌レッスン]61 外塚喬 [短歌の小道具一〇〇選]52 空瓶/藤島秀憲 •14面 [結社動静] •15面 [歌壇ニュース] [壇論風発] •16面 [全国歌壇ニュース] [催し案内] [四コマ]エア歌人さん【26】他
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現代短歌 2022年5月号
¥1,100
現代短歌 2022年5月/90号 定価:1,100円(税込) 2022年3月16日発売 B5判/160頁 年間講読料:6,000円(送料・税込) ご注文はメールまたはお電話でも承ります。 info@gendaitankasha.com 075-256-8872 隔月刊(奇数月) ------ 内容 ------ ☆巻頭作品50首 「螢と斧」 今野寿美 ☆特集 アイヌと短歌 ・歴史の闇をこえて生きつづける民族のうた バチラー八重子論 天草季紅 ・一九二〇年代後半に現れた口語定型短歌の彗星 違星北斗論 河路由佳 ・アイヌ文学史の架け橋 森竹竹市論 須田茂 ・『アウタリ』への軌跡 江ロカナメ論 智理北杜 ・誌上復刻版 バチェラー八重子歌集 『若き同族【ウタリ】に』全編 ・作品30首「母なる森【ハポネタイ】」 照井君子 ・宍戸のぶ子ノート 山田航 ・異民族への「興味・関心」と「蔑視・差別」 松村正直 ・佐佐木信綱とアイヌ 屋良健一郎 ・齋藤史とアイヌ 寺島博子 ・小田観螢とアイヌ 足立敏彦 ☆作品連載24首 ・「バスクの血」山田富士郎 ・「日々32 29から32」藤島秀憲 ・「ハハハハハ ニ〇ニ一年十二月~二〇二ニ年二月」花山周子 ・「廃星チック冬景色」北山あさひ ・「灰」小原奈実 ☆書評 ・鮫島満『近現代短歌語誌』土井礼一郎 ・阿木津英『アララギの釋迢空』黒木三千代 ・外塚喬『嗚禽』久保田登 ・小島ゆかり『雪麻呂』澤村斉美 ・川本千栄『森へ行った日』小野田光 ・北辻ー展『無限遠点』大辻隆弘 ・『小島恒久全歌集』中沢直人 ☆連載 ・小説 うみやそらとも―実朝断章[4]小池昌代 ・呪神礼讃[7]添田馨 ☆短歌歳時記 卯月から皐月のうた 高木佳子 ☆歌壇時評 楠誓英 ☆前号作品評 飯田彩乃 ☆リレーエッセイ「月で読む本」 堂園昌彦 ☆第一歌集ノオト 魚村晋太郎 ☆読者歌壇 荻原裕幸選
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現代短歌新聞 2022年3月号
¥300
現代短歌新聞2022年3月/120号 2022年3月5日発売 タブロイド判/16頁 1部:300円(税込)/年間講読料:3,600円(送料・税込) 主な記事 •1面 [インタビュー] つねに単独者として、表現を考えてゆく。/高木佳子 [現代の作家] 二本松/大井学 Confession/小川優子 •2面 [コラム] 「あの夜」のこと/齋藤芳生 [視点] 鎮魂の歌/坂原八津 •3面 [作品時評]本田一弘 [3月のうたのヒント]田宮朋子 •4~5面 [作品特集]福島県の歌人 •6~8面 [書評] 『岡野弘彦全歌集』/秋山佐和子 横山岩男歌集『うたの歳月』/川﨑勝信 伊勢方信歌集『零時まへ』/黒岩剛仁 『小島恒久全歌集』/松本東亜 古谷智子歌集『ベイビーズ・ブレス』/彦坂美喜子 上妻朱美歌集『姶良』/一ノ関忠人 奥田亡羊歌集『花』/生沼義朗 三留ひと美歌集『美しき筥』/青木陽子 小佐野彈歌集『銀河一族』/栗木京子 竹中優子歌集『輪をつくる』/小田鮎子 中林祥江歌集『草に追はれて』/中津昌子 風祭咲子歌集『びつたれ』/久々湊盈子 •9面 [読売文学賞の歌集]5 佐々木亜子 [辞世のうた]11 島内景二 [新刊案内] •10~11面 [読者歌壇]三枝浩樹/中川佐和子 選 •12面 [短歌文法道場]8 「のごと」の正体/小塩卓哉 [短歌レッスン]60 外塚喬 [短歌の小道具一〇〇選]51 チョコレート/藤島秀憲 •13面 [推敲アドバイス]18 吉川宏志 [短歌の筋トレ]12 小島ゆかり •14面 [近詠一首] [現代短歌社新刊紹介] •15面 [歌壇ニュース] [結社動静] •16面 [全国歌壇ニュース] [作品募集] [四コマ]エア歌人さん【25】他
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中林祥江歌集『草に追はれて』
¥2,750
ユーモアは本人がいたって真面目だからこそ面白いのだろう。いわゆるウケを狙って詠まれた歌とは違う。 そのため、一歩進むとユーモアは批評性を帯びていく。(松村正直 跋より) 無花果栽培のかたわら詠み溜めた歌がみずみずしい香を放つ第一歌集。 十月の畑に生れたる歌ひとつとどめし紙は土の匂ひす オリーブは気弱な木なり夫と伐る相談するうち枯れてしまへり 満開の白木蓮の枝くぐり役場の人が詫びにくるなり 定価:2750円(税込) 判型:四六判ハードカバー 頁数:208頁 ISBN:ISBN978-4-86534-379-3 発行日:2021年12月10日 発行:現代短歌社 発売:三本木書院
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現代短歌新聞 2022年2月号
¥300
2022年2月5日発売タブロイド判/16頁 1部:300円(税込)/年間講読料:3,600円(送料・税込) •1面 [インタビュー] 北辻一展 短歌を趣味だと 思ったことはありません。 [現代の作家] (冬となりたり)/吉野裕之 首飾り/水原紫苑 •2面 [コラム] 正岡子規没後一二〇年 子規の仮名改良論/大辻隆弘 [視点] 短歌の裾野を広げよう/楠田立身 •3面 [作品時評]本田一弘 [2月のうたのヒント]浮田伸子 •4面 [読売文学賞の歌集]4 佐々木亜子 五島美代子『新輯 母の歌集』 [辞世のうた]10 島内景二 在原業平 [新刊案内] •5~7面 [書評] 春日真木子歌集『ようこそ明日』/栗木京子 日高堯子歌集『水衣集』/後藤由紀恵 實藤恒子歌集『氷上の舞』/今井千草 間鍋三和子歌集『流れる雲』/なみの亜子 永田和宏歌集『置行堀』/大口玲子 鮫島満著『近現代短歌語誌』/恩田英明 高橋元子歌集『帽子が不在』/本木 巧 遠藤由季歌集『北緯43度』/岸野亜紗子 『馬場あき子全歌集』/富田睦子 足立晶子歌集『はれひめ』/岩尾淳子 下田徳惠歌集『早もすぎたり』/横山未来子 英保志郎歌集『平城山の風に』/横山季由 •8~9面 [読者歌壇]三枝浩樹/中川佐和子 選 •10面 [推敲アドバイス]17 吉川宏志 時間を重層化する 他 [短歌の筋トレ]10 小島ゆかり こをろこをろ •11面 [短歌文法道場]7 小塩卓哉 短歌独自の読み方 [短歌レッスン]59 外塚喬 [短歌の小道具一〇〇選]50 藤島秀憲 チョコレート •12~14面 [作品特集]秋田県の歌人 •15面 [歌壇ニュース] [結社動静] •16面 [全国歌壇ニュース] [作品募集] [四コマ]エア歌人さん 24 他